【日本株】大株主の日銀.出口戦略はあるのか.
こんにちは!ミズキです.
日銀は上場投資信託(ETF)を通して株を大量に購入していて,ついに日本株最大の株主になりました.
日銀が株を大量に購入し始めたのはアベノミクスがスタートした2013年頃で,それからすでに7年が経過していますがいまだに大量保有しています.
今回はリスクとなりつつある日銀の日本株大量保有について書きつづろうと思います.
- 日銀がついに日本株最大の大株主になる.
- 今のところ出口戦略はありません.
- 日本株ホルダーは要注意.
スポンサーリンク
日銀がついに日本株最大の大株主になる.
日銀は直接個別企業の株を買うことは出来ませんが,資産管理信託銀行を通して上場投資信託(ETF)を大量に購入しています.

現在もETFの購入は停止していませんので,株価の値上がりで11月末の時価ベースで45兆円を超えています.
日本株は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も購入していて,同じように株の値上がりで時価ベースも膨らんでいますが,アセットアロケーションを調整するために一部を売っている可能性がありますので,日銀が日本株最大の株主になっていると思われます.
この金額は,東証1部上場企業の時価総額の約7%を保有していることになりますから,異常ともいえるようなお金を市場に投入していることになります.
今のところ出口戦略はありません.
日銀がETFを通して株を大量に購入し始めたのは,アベノミクスがスタートした2013年頃で,日本経済が不景気にあえいでいた時期でした.
ただ,すでに7年が経過していて,日銀が東証1部上場企業の時価総額の約7%を保有するまでに至っており,異常な状態が長期間つづいています.
コロナの影響もあり経済が停滞してしまう中で金融市場にお金を流すという意味ではいいかもしれませんが,すでにETFを売却するタイミングを逸しています.
日銀が売るポーズを取っただけで株価は一気に下がりますから,下手な出口戦略をとることは出来ません.
出口戦略がないということが安定になっているという先延ばし戦略になります.
日本株ホルダーは要注意.
日銀には運用期間の設定はありませんから長期で保有することが出来ますが,その分ETF売却のリスクを長期的に残すことになります.
株は短期売買をするよりも長期保有の方が資産形成ができますが,日本株においては日銀というリスクが重くのし掛かっています.
日銀がかさ上げした株高の中で,ゾンビ企業株を購入して資産形成の足かせにならないように,日本株ホルダーは十分注意した方がいいでしょう.
以上,いかがだったでしょうか.
参考にしていただけるとうれしいです.
ありがとうございました!