【経団連】日本の賃金が低いと認識しているようです.
既成事実の確認.
こんにちは!ミズキです.
平成に入ってから日本人の賃金が上がらなくなったとのニュースが繰り返し何度も報道されています.
一生懸命働いていても,ゆとりのある生活が出来ているかと問われると首をかしげる人も多いのではないでしょうか.
すでに共通認識になりつつある賃金低下ですが,経団連のトップも認識しているようです.
労使フォーラム開催.労使交渉スタート.
2021年1月26日に労使フォーラムが開催され,2021年の春季労使交渉がスタートしました.
2020年はコロナの感染拡大の影響を受けた業種が多く,賃上げは相当厳しいとの見方があります.
経団連は雇用の維持を念頭に,賃上げは各社の判断に委ねています.
安倍首相は経済界に働く人の賃上げを再三要請していて,菅首相も同じく賃上げを要請していました.
ようやく経済界が賃上げを始めたところにコロナの影響が出てきてしまいましたので,ここは少しでも給料を上げてほしいと思います.
日本の賃金は低い.
経団連の中西宏明会長は27日の会談に際して,
日本の賃金水準がいつの間にか経済協力開発機構(OECD)の中で相当下位になっている
と発言をされました.
中西氏は日立製作所を建て直した立役者ということで,すばらしい経営者だと思われます.
2018年に経団連の会長に就任した当時は,経団連の会長が初めてメールを使ったという冗談のような報道もなされていて,これまでの慣習をアップデートしようとされているのが拝察されます.
今回の発言もすでに共通認識化されつつある情報なので目新しさはありませんが,経団連加盟各社がどのように受け止めるかが注目されます.
少し古いデータになりますが,OECDのデータを元に1997年を100とした実質賃金指数を比べると,日本だけ賃金が下がっています.
- フランス 126.4
- イギリス 125.3
- ドイツ 116.3
- アメリカ 115.3
- 日本 89.7
平成に入ってからほぼ全ての期間日本の賃金が下がっていて,海外の賃金は上がっていますので,海外に支社のあるような企業はどのような賃金体系になっているのかが大いに気になります.
日本の給料だけ上げていないという歪なことになっていることが予想されます.
給料は上がりにくい.
2020年は企業が大打撃を受けていますので賃上げは難しいかもしれませんが,長期的にはこれまで抑制してきた賃金を上げていかないと日本が終わってしまいます.
そのためには生産性の向上であったり,DXを進めたりと大きく変化していかなくてはいけません.
ただ,給料が大きく上昇することは難しく,ゆとりのある生活をするにはやはり投資や副業などで給料を上げていかないと叶わないと思います.
小額でも自力で稼いでいかないと他力本願では悲惨な未来になってしまいます.
以上,いかがだったでしょうか.
参考にしていただけるとうれしいです.
ありがとうございました!