スーツを着なくなった.
こんにちは!ミズキです.
平成の中頃まではホワイトカラーの人たちはスーツを着て会社に出勤していました.
男性はクールビズがあって,ネクタイを締めなくなったり,スーツもカジュアル路線になったりしたものの,スーツを着る層は一定程度いました.
しかしながら,コロナ禍においては一気にスーツの需要が減って風前の灯火のような状態になっています.
ユニクロやワークマンが躍進.
テレワークやリモートワークと出社勤務を併用したハイブリッド型勤務になった会社が多くなり,部屋着の需要が大きくなっています.
もともとユニクロやワークマンは価格が安くて,高機能な商品を提供することによって競争力を高めていて,カジュアル分野は得意でした.


一方で,スーツやホワイトカラー向けの商品も提供していて,オフィスワーカーの需要も徐々に取り込むようになりました.
最近は普段着や仕事着がまとめて揃う上,低価格でデザイン性も高くなっていますので,ユニクロやワークマンを選ぶ消費者が増えており,部屋着の需要もあって,株価はどちらの企業も右肩上がりになっています.
紳士服量販店は下降.
「洋服の青山」や「THE SUIT COMPANY」などを展開する青山商事は,専門店の6割にあたる400店で売り場面積を最大5割減らすという報道がありました.
ほかにも,AOKIホールディングスやコナカなど,紳士服量販店は勢いを失っています.
クールビズが始まった頃は,ネクタイが売れなくなると危機感をもっていたようですが,仕事着がカジュアル路線にシフトしており,スーツの需要が徐々に減っています.
需要が減ると平行して青山商事やAOKIホールディングス,コナカの株価は下降しています.
正装としてのスーツ.
スーツの原型は19世紀のイギリスで生まれたとされていて,英国紳士といえば高級スーツを身にまとっているイメージを持たれている人も多いと思います.
仕事着がカジュアルになっているとはいえ,スーツは着こなせると格好いいですし,ジャケットを羽織るだけでも様になります.
このように考えると,スーツは今後も生き残っていくと思います.
ただ,今現在苦戦している紳士服量販店は,今後スーツの需要が回復していくことは難しいと思いますから,大量販売を目指すのでは無く,個人がオーダーメイドのスーツを1,2着持つというような高級路線を進んだ方がいいように思います.
ほかにも,女性向けに格好いいスーツを作るというのも有りだと思います.
時代がどの方向に進んでいるのかを敏感にキャッチしないと,一気に淘汰されてしまうでしょう.
以上,いかがだったでしょうか.
参考にしていただけるとうれしいです.
ありがとうございました!